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古文翻訳

古文・現代文、機械翻訳の可能性 古文自動翻訳研究センター

概要

宮澤グループでは、傘下の古文自動翻訳研究センターにおいて、古文と現代文とを相互に機械翻訳する研究を行っております。 主には、高校に於ける古文学習の補助的な役割を果たすことを目標としておりますが、 趣味の俳句及び擬古文の制作や、古文の教材製作等にもお使いいただけます。

これまで、宮澤グループが調査する限り、古文を自動的に口語訳するソフトウェアについては、大学等の研究機関で一部研究されてはいるものの、 その関係者以外が広く入手できるような状況ではありませんでした。 インターネット上で多くのサービスが提供されている、英語をはじめとした外国語と日本語間の翻訳とは異なり、 古文の自動翻訳を必要としているのは、一部の学生や教職員及び研究者の方に限られ、開発の投資に対する回収見込みが立たないのが主な原因かと思われます。 しかしながら、古文の学習をする上で、様々なツールの選択肢を確保するという観点から、古文の自動翻訳は非常に有意義であると考えます。

宮澤グループでは、これまでになかった新たな可能性を提供するべく、古文と現代文とを相互に機械翻訳する「古文翻訳装置」の開発を進めています。 機械翻訳は、その特性上、誤訳を含む可能性があり、まだまだ研究途上です。宮澤グループでは、翻訳精度の向上を目指し、日々研究を進めて参ります。

機械翻訳とは

機械翻訳とは、電子計算機を用い、従来人力に頼っていた他言語間の翻訳作業を自動化、ないし半自動化することを指します。 人間が翻訳を行う時、大きくわけて2つの作業を行います。 ひとつは、所与の知識ないしは辞書を用いて単語を翻訳する作業、 そしてもうひとつは、文法に従ってその単語を並び替える作業です。 これらの作業を電子計算機を用いて行うことにより、ヒューマンエラー(誤訳)の防止、翻訳速度の向上等が実現します。

人は如何にして翻訳を行うか

英語を日本語に翻訳する場合を例にとって考えてみましょう。

I like tennis.(私は庭球を好む。)

上記の英文を邦訳する際、まず、それぞれの英単語を日本語に置き換える作業が必要となります。 すなわち、「I→私」、「like→好む」、「tennis→庭球」を置き換えます。 これらの単語の置き換えには、既に持っている知識、または知らない単語があれば辞書を引くことによって得られる情報が用いられます。 そして「私、好む、庭球」という単語を、日本語の文法に従い配置すると「私は庭球を好む」となります。

機械に翻訳を行わせるには

機械に翻訳を行わせるには、基本的に、人間が行っていたのと同じ行程を、機械に行わせる必要があります。 すなわち、機械に単語の意味及び文法を予め与えておくことが必要になります。 まず、単語の対訳が載った辞書を作り、翻訳を行う際には機械にその辞書を引かせます。 また、文法も同時に体系化し、機械に入力しておきます。 古文と現代文との相互翻訳に於いては、もともとが同じ日本語であるため、英語を日本語へ訳するときのような単語の並び替えが必要に鳴る場合はほぼありません。 殆どの場合、単語を変換することのみで訳することが可能ということが古文自動翻訳研究センターの研究から判明しました。 その点に於いて、古文と現代文の翻訳は、外国語と日本語の翻訳よりも平易に行うことが出来るということになります。

古文翻訳装置について

宮澤グループでは、その研究結果に基づいて制作した、古文翻訳装置を公開しております。 古文自動翻訳研究センターのウェブサイトからダウンロードすることが出来ますので、宜しければご覧下さい。

古文翻訳装置関連リンク